2025.01.31

電動フォークリフト用バッテリーは、温度の影響を大きく受けることをご存じでしょうか?バッテリーの性能や寿命は、使用環境や保管方法によって大きく変わります。適切な温度管理を行うことで、電動フォークリフトの効率を維持し、バッテリーの劣化を防ぐことが可能です。今回は、バッテリーの適切な温度管理方法について詳しく解説します。
1. バッテリーと温度の関係
バッテリーの性能は、温度によって大きく変化します。特に、以下の2つの環境はバッテリーに悪影響を及ぼします。
① 高温環境(25℃以上)
バッテリーが高温にさらされると、内部の化学反応が活発になりすぎて劣化が加速します。🔥 影響
バッテリーの寿命が短くなる
内部の電解液が蒸発しやすくなる(鉛蓄電池の場合)
過熱により充電効率が低下する
🔥 対策
直射日光を避け、日陰や風通しの良い場所で使用・保管する
屋内倉庫の場合、換気設備を整え、過剰な熱がこもらないようにする
過充電を避ける(過充電は発熱の原因となる)
② 低温環境(15℃以下)
気温が低すぎると、バッテリーの化学反応が鈍くなり、放電能力や充電効率が低下します。
❄ 影響
充電速度が遅くなる
バッテリーの出力が低下し、作業効率が悪くなる
深放電のリスクが高まり、バッテリー寿命が縮まる
❄ 対策
極端に寒い場所では、バッテリーを使用しない時に断熱カバーをつける
冬場はバッテリーを温度管理された室内で保管する
急激な温度変化を避け、フォークリフトの始動前に適度に温める
2. バッテリー保管時のポイント
フォークリフトを長期間使用しない場合や、バッテリーを交換した際に、適切な方法で保管することが重要です。
✅ 通気性の良い涼しい場所に保管する
直射日光が当たらず、湿度が低い場所が理想
密閉された場所ではなく、風通しの良い環境を選ぶ
✅ 温度変化の少ない環境を確保する
急激な温度変化は、バッテリーの膨張・収縮を引き起こし、内部構造にダメージを与える
室温を一定に保つことが重要
✅ 適切な充電状態で保管する
長期間使用しない場合でも、完全に放電した状態で放置するとバッテリーが劣化する
50%~80%程度の充電状態で保管するのが理想
3. バッテリー温度管理のためのチェックリスト
バッテリーを長持ちさせるためには、日々の温度管理が欠かせません。以下のポイントをチェックしながら、適切に運用しましょう!
✅ バッテリー使用時の周囲温度が15~25℃の範囲内か確認する
✅ 高温になる場所(直射日光が当たる屋外、熱がこもる倉庫など)を避ける
✅ 極端な低温環境では、バッテリーを適度に温める工夫をする
✅ 保管時は適度な充電状態(50~80%)を維持する
✅ 定期的にバッテリーの外装や端子部分の状態をチェックする
まとめ
電動フォークリフト用バッテリーを長持ちさせるためには、温度管理が非常に重要です。高温や低温による影響を理解し、適切な保管・運用を行うことで、バッテリーの寿命を延ばし、フォークリフトのパフォーマンスを最大限に引き出すことができます。
当社では、耐久性の高いバッテリーの販売や、バッテリー管理のサポートも行っております。バッテリーの温度管理や運用方法についてお困りの際は、ぜひお気軽にご相談ください!