WBGTとは?熱中症対策に欠かせない暑さ指数を解説
- プラスト広報部
- 5月7日
- 読了時間: 2分
2025.05.07
近年の猛暑により、熱中症のリスクが高まる中、「WBGT(暑さ指数)」という言葉を耳にする機会が増えています。特に屋外作業やスポーツの現場では、このWBGTを基準とした熱中症対策が重要です。この記事では、WBGTとは何か、その仕組みや活用方法についてわかりやすく解説します。

WBGTとは?
WBGTとは「Wet Bulb Globe Temperature(湿球黒球温度)」の略で、人体にとっての暑さの感じ方を示す指数です。単なる気温ではなく、「湿度」「輻射熱(ふくしゃねつ)」「気流」など、熱中症に影響する複数の要素を組み合わせて評価しています。
この指数は、アメリカ軍によって1950年代に開発され、現在では日本の環境省や日本体育協会なども熱中症対策の基準として採用しています。
WBGTの測定項目
WBGTは以下の3つの温度をもとに算出されます。
湿球温度(湿度の影響を反映)
黒球温度(輻射熱の影響を反映)
乾球温度(通常の気温)
これらを加味して求められるWBGTは、より実際の体感に近い「暑さ」を示す指標となります。
WBGTの基準と注意レベル(例:環境省)
WBGT(℃) | 危険レベル | 対策例 |
31以上 | 危険 | 屋外活動は原則中止、こまめな休憩必須 |
28〜31 | 厳重警戒 | 激しい運動は中止、積極的に水分補給 |
25〜28 | 警戒 | 休憩を増やし、水分・塩分をこまめに補給 |
21〜25 | 注意 | 熱中症に注意しながら活動 |
なぜWBGTが重要なのか?
気温が同じでも、湿度や直射日光の有無によって体感温度は大きく変わります。例えば、30℃でも湿度が高いと熱中症リスクは上昇します。WBGTはこうした複合的な要因を反映しており、熱中症リスクをより的確に判断できます。
WBGTの活用方法
作業現場や建設現場での安全管理
スポーツイベントでの開催判断
学校や高齢者施設での熱中症対策
屋外作業員向けの警報・注意喚起
WBGT計測器を導入すれば、リアルタイムで数値を確認でき、警告表示やアラームで作業の中断判断がしやすくなります。
まとめ
WBGTとは?熱中症対策に欠かせない暑さ指数について言及しました。
WBGTは、熱中症を防ぐための重要な指標です。特に2025年の熱中症対策義務化により、企業や施設での活用が今後さらに広がると予想されます。正しい知識と機器を活用して、命を守る対策を進めましょう。