2024.7.17
一般社団法人日本建設業連合会は、猛暑日が多い7月~9月を対象とする2024年夏季「4週8閉所」推進強化活動をスタートさせました。
年間閉所目標104日のうち今回期間3カ月分に当たる26日間の閉所を基本とし、特に8月中旬は連続閉所日の設定に努めるとしています。
4週8閉所とは?
一般社団法人日本建設業連合会より(https://www.nikkenren.com/)
概要
2024年4月から、建設業界においても時間外労働の上限規制が適用されることとなりました。これに伴い、労働者の健康維持と労働環境の改善を図るための「4週8閉所」という取り組みがますます重要視されています。この制度は、1ヶ月(4週間)のうち8日間の閉所(休業日)を確保することを目的としています。以下に、「4週8閉所」の詳細とその意義、そして2024年4月の時間外労働上限規制の適用について詳しく説明します。
1. 「4週8閉所」とは?
「4週8閉所」とは、1ヶ月(4週間)の間に8日間の休業日を設ける制度です。
休業日には、通常の日曜や祝日に加え、その他の任意の休業日が含まれます。この取り組みは、建設業界における長時間労働の改善と、労働者のワークライフバランスの向上を目指しています。
2. 2024年4月の時間外労働上限規制の適用
2024年4月から、建設業界でも時間外労働の上限が法的に規制されます。具体的には、時間外労働の上限が年間で720時間、月間で45時間(繁忙期には100時間未満)と定められました。この規制は、労働者の過労を防ぎ、健康を守るための重要な措置です。
3. 取り組みの背景と意義
建設業界では、従来から長時間労働が常態化しており、労働者の健康や安全に悪影響を及ぼしていました。
特に、過労やストレスによる健康障害が問題視されており、労働環境の改善が求められていました。
このような背景から、「4週8閉所」の取り組みと時間外労働上限規制の適用が導入されました。
労働者の健康維持: 定期的な休業日を確保することで、労働者の健康維持が図れます。十分な休息が取れることで、過労やストレスの軽減が期待されます。
ワークライフバランスの向上: 休業日が増えることで、労働者は家庭やプライベートな時間を持ちやすくなり、ワークライフバランスの向上が図れます。
安全な作業環境の確保: 十分な休息が取れることで、労働者の集中力や注意力が向上し、安全な作業環境が確保されます。
4. 具体的な対策
「4週8閉所」を実現し、時間外労働上限規制を遵守するためには、以下の具体的な対策が必要です。
作業計画の見直し: 休業日を考慮した作業計画を立てることで、効率的に作業を進めることができます。特に、大規模なプロジェクトでは、休業日を含めた長期的なスケジュール管理が重要です。
労働時間の管理: 労働者の労働時間を適切に管理し、過剰な残業を防ぐための体制を整えます。タイムカードや勤怠管理システムを導入することで、労働時間の把握と管理が容易になります。
休業日の周知徹底: 休業日を事前に周知し、労働者全員が休業日を把握できるようにします。掲示板や社内メールなどを活用して、休業日の情報を共有します。
休業日の活用促進: 労働者が休業日を有効に活用できるよう、休暇取得の奨励やレクリエーション活動の企画を行います。これにより、労働者のリフレッシュが図れます。
まとめ