2025.01.29
電動フォークリフトは、環境負荷が少なく静音性に優れているため、倉庫や工場などで広く使用されています。しかし、日々の業務で使用する中で「突然動かなくなった」「充電できない」などのトラブルが発生することも少なくありません。本記事では、電動フォークリフト用バッテリーにまつわる、代表的なトラブルとその原因、適切な対策について解説します。

1. フォークリフトが動かない
原因:
バッテリーの充電不足または過放電
端子の接触不良や腐食
バッテリーの寿命による性能低下
メインスイッチの故障
対策:
充電状態を確認する: 充電が十分に行われているかチェックし、定期的な充電サイクルを守る
端子を清掃する: バッテリーの端子に汚れや腐食がないか確認し、定期的に清掃する
バッテリー寿命をチェック: 長期間使用しているバッテリーは、交換を検討する
専門業者に点検を依頼: メインスイッチやその他の電気系統に問題がある場合は、専門業者に相談する
2. 充電できない、充電に時間がかかる
原因:
充電器の故障
バッテリー端子の接触不良
バッテリーの劣化による容量低下
充電環境が適切でない(温度が高すぎる/低すぎる)
対策:
充電器の動作確認: 他のフォークリフトで同じ充電器を試し、正常に動作するか確認する
端子の接触をチェック: 端子部分を掃除し、しっかり接続されているか確認する
バッテリーの交換: 劣化が進んでいる場合は、新しいバッテリーに交換する
充電環境の調整: 充電場所の温度管理を行い、適温(15~25℃程度)で充電する
3. バッテリーがすぐに減る/持続時間が短い
原因:
バッテリーの寿命が近づいている
過放電や過充電の繰り返しによる劣化
充電サイクルの乱れ
フォークリフトの負荷が高すぎる(重量オーバー、頻繁な加減速)
対策:
バッテリー寿命を確認する: 一般的な鉛蓄電池の寿命は3~5年。寿命を迎えている場合は交換を検討する
適切な充電管理を行う: 20~30%になったら充電し、過充電や過放電を避ける
フォークリフトの運転方法を見直す: 急発進や急停止を控え、バッテリーの負担を減らす
4. バッテリーの液漏れや異臭がする
原因:
過充電による電解液の過熱
バッテリーケースの劣化や破損
内部ショートによる異常発熱
対策:
すぐに使用を中止する: 液漏れや異臭が発生した場合は、フォークリフトの使用を中止する
バッテリーの状態を確認する: 端子やケースの破損がないかチェックする
専門業者に点検を依頼する: 内部の異常が疑われる場合は、無理に使用せず点検を依頼する
まとめ